紅毛港保安堂には、主要の三神、四副神をお祀りしております。
保安堂主三神
中央に祭壇があり、奥で左から、「宗府元帥」、「郭府千歳」、そして「海府大元帥」を篤くお祀りしております。
順番にまず、中央の「郭府千歳」からご説明いたします。
1923年(大正12年)海中から拾った人間の大腿骨を神様としてお祀りしたのが、保安堂の起源となります。この人骨を「郭府千歳」として、大漁祈願の神様として、崇拝されるようになりました。
1930年代、陳某なる身寄りのないままに亡くなった紅毛港街の高齢者を「宗府元帥」として祀るようになりました。
そして左には、1946年(民國歴35年)より「海府大元帥(最初の御神名は海府尊神)」をお祀りしております。
四副神
福徳正神(土地神)、観音菩薩、地蔵王菩薩が配され、主祭壇下部に虎爺をお祀りしております。
御神艦「38にっぽんぐんかん」「蓬38号」
保安堂の「顔」です。
1990年、童乩を通して得られたご神託により、台湾一の王船(神様を乗せる船)職人、黄秀世先生により奉作されました。乗員を模った人形が載せられ、LED照明や駆動する大砲などが装備されてます。帝国海軍の「満艦飾」で飾り付けされています。
その隣に、二つ目の御神艦「蓬38号」が祀られております。
2022年9月、安倍晋三元首相の銅像除幕式時と同時に「進水式」を行いました。
こちらは、正確な駆逐艦蓬の設計図を元に、奉作されました。