日本國 安倍晋三元首相 慰霊銅像

2022年7月8日、日本に新しい未来を指し示し、台湾に強い希望を与えられた、安倍晋三元首相が卑劣卑怯なテロリストが放った凶弾に倒れました。

「あなたの一言一言が、気づかないうちに台湾の人たちを悲しませることのないよう、市民感情に心を留めてほしい。台湾に寂しい思いをさせてはいけません」

生前、日本台湾交流協会台北事務所代表(大使に相当)に就任前の泉裕泰氏に対し、安倍氏は強くお願いしておりました。

生前、李登輝元総統との親交を通し、両国の未来像はどうあるべきか、自由を守る覚悟とは何か、そして「日本精神」とは…その薫陶を受けられました。

あらゆる場所で、あらゆる形で、あらゆる言葉で、日本は台湾と共に有り!…それを訴えられました安倍元首相です。東日本大震災での台湾の海より深い援助に対して、国会で日本の首相として、初めて「台湾」を叫び、深く御礼の言葉を述べられました。

台湾全土、深い悲しみに包まれました。

「台湾に最も親しい首相・凶弾に斃れる」…台湾の全メディアが報道され、このあまりにも野蛮な事件に、涙を流さぬ台湾人はおりませんでした。

台北101では4日間にわたり、「台灣永遠的朋友」の突然の死を悼みました。

各地に弔問記帳の場が設けられました。また同月11日、台湾総統府は台湾全土で半旗を掲げる決定を行いました

そして紅毛港保安堂でも、訃報があったその日、半旗を掲げました

同日、追思會場(慰霊場)を設置しました。高雄市市民はじめ、台湾全土より一万人を超える慰霊客がご参拝に上がられました。

そして紅毛港保安堂では、一つの発願が立てられました…それは、大恩人である安倍元首相の遺徳を永遠に伝えようと、慰霊の銅像を建立するというものでした。クラウドファンディングと寄付が行われ、制作着手されました(新聞)。

そして9月24日、除幕式が行われました。

銅像建立時に様々な誹謗中傷があったのを、ここで申し上げます。

しかし、国際社会において、日本と共に、自由と民主主義を誇る台湾、そして台湾人として、安倍元首相が台湾の手を強く握り、抱きしめて世界に向かって「国」であることを宣してくださった恩義に対して、どのような御礼がありますでしょうか…御礼に御礼を重ねても、あまりにも足りないと感じております。

言論表現信条の自由。

信仰と良心の自由。

多元文化の許容と民主主義の自由。

平和な生活を送れる経済の自由。

物理的侵略行為という恐怖に対抗する自由。

台湾と日本は、自由という共通の理想に向かう二つの国として、これからもしっかりと手と手を繋いで前進していかなければなりません。

それが安倍元首相の御遺志です。

「台湾加油!」

安倍さん(Ānbèi san)は、今日も、紅毛港保安堂で皆様のお越しをお待ちしております。